園医 松江赤十字病院小児科 石岡千寛先生にお聞きしました。
冬といえば、インフルエンザが猛威をふるう季節です。
インフルエンザは、"かぜ"の親戚のように思いがちですが、"かぜ"より重症であり、39〜40℃以上の高熱が4〜5日以上続き、肺炎や熱性痙攣などの合併症が多く、また稀に小児ではインフルエンザ脳症と呼ばれる、急速に進行する脳障害を引き起こして死亡することもあります。そして欧米では、その合併症の多さから、インフルエンザは普通の"かぜ"と全く区別して扱われています。("かぜ"は"Cold"、インフルエンザは"flu"と呼ばれ、インフルエンザだと学校や会社には来るなといわれるそうです。)
また、年によって、流行する時期は違いますが、12月下旬から始まり、2月ごろがピークとなり、3〜4月頃に流行が終わることが多いです。
現在最も有効的な予防法は、インフルエンザの予防接種です。
12才以下は、3〜4週の間隔をあけて、2回うつことがよいと言われています。
また、予防接種による、インフルエンザに対する抵抗力は、3〜4ヶ月しか持ちませんので、毎年、インフルエンザの予防接種をうける必要があります。
11月より、医院、病院で、接種可能ですので、かかりつけ医に相談して下さい。
また、ここ2〜3年前から、インフルエンザにきく抗ウイルス剤も小児に使用できるようになりましたので、インフルエンザにかかったと思われたら、早目にかかりつけ医にかかることをお勧めします。
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