〜子どもにかかわるすべての人に〜
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No.8 今回は「水イボについて」です。
2003/7/10
プールの季節です。7月になっても、、なかなか梅雨明けにならず子ども達もプールに入れずエネルギーを少々もてあまし気味です。
今回は、園医の石岡千寛先生(松江赤十字病院 小児科医)に「水イボ」についてお聞きしました。
「水イボ」は正式には伝染性軟属腫といって、ウィルスで起きる病気です。
保育園や幼稚園、スウィミングスクールなどで流行します。6歳以下の乳幼児に発症しやすいですが、まれに成人例もあります。特にアトピー性皮膚炎の小児はひどくなりやすいので注意しましょう。
体や手足に直径1〜5oの丘疹が数個ないし数十個、生じるケースが多いです。まれに目の周り外陰部にできたり、1p以上の大きさになったりして治りにくくなることもあります。
水イボを引っかいた指で、他の場所を引っかくとひろがっていくので自分の体の中で増えていったり、周りの人に感染ったりします。また、タオルやプールのボート板を介して感染ることもあり、プールに入る際には要注意です。
治療としては、ピンセットで水イボを取っていく方法が古典的ですが、子どもが処置を痛がったり、嫌がったりしてうまくできないこともあります。また、取っても新たにできてくることもあります。
また、自分の免疫の力で6ヶ月から1・2年経つと自然に治っていくものなので積極的に治療を勧めない医師もいます。
ただ、皮膚科の先生の中には局所麻酔のテープを張ってから取るようにしてみたり液体窒素や硝酸銀など特別な方法を使って、なるべく痛くないように水イボを取る工夫をしておられる先生もおられますので水イボを取る希望がある場合は皮膚科の先生と相談して下さい。
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